『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』を読んでみた!

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『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』を読んでみた!

 

この本はどの心理学書よりも読みやすい!

 

アドラーの言葉をそれぞれのカテゴリーごとに固めてあって、見開き右ページにアドラーの言葉、左ページに著書小倉広さんの解説が書かれています。

 

この解説が、小難しい言葉を使わず例えを絡めたりしていて、大変読みやすいのです。

 

カテゴリーは次の10項目です。

 

自己決定性―全てはあなたが決めたことなんだよ、という事

劣等感について

感情について

性格について

人生の「課題」について―あらゆる悩みは人間関係に行きつくという事

家族構成について

教育について―叱ってもいけないしほめてもいけない

共同体感覚について―他者への貢献こそが幸せになる唯一の方法だという事

勇気について

課題の分離について―他人の課題を背負ってはいけない

 

人それぞれ興味のある内容は違いますので、まずはパラパラと最初から読み進め、次に自分の気になるところやズバリ悩んでいるところを熟読するといいかもしれません。

 

自分が特に響いた言葉にはこんなのがあります。

 

「〝やる気がなくなった″のではない。〝やる気をなくす″という決断を自分でしただけだ。〝変われない″のではない。〝変わらない″という決断を自分でしているだけだ。」

 

例えば上司に叱られて、やる気がなくなったというシチュエーション。

 

「叱られた」という刺激に対して「腹が立つ」という反応がありますが、この刺激と反応の間には「認知」という主観があります。叱られたときに自分がそれをどのように「認知」し「意味づけるか」によって反応が変わってくるわけで、自分の考え方次第でいかようにも反応は変えることができるということです。

 

やる気がなくなったのはあたかも上司のせいのように見えて、実は自分が怒りを選択しただけ。選択はいつでも変えることができる、とアドラーは言います。

 

全くその通りですよね。

同じ言葉で叱られても、それをバネにする人とそうでない人の違いはここですよね。

 

怒りのコントロール、という技法が流行っていますが、そもそも怒りというのは二次的な感情です。それをコントロールするよりもっと大切なことは、先ほどの物事のとらえ方である「認知」の中核をなす基本的信念を修正することです。

 

アドラーによれば感情は性格による「排泄物」でしかないため、その排泄物を操作しても意味がないのです。

 

などなど一つの言葉からたくさんの学びへ広がっていきます。

 

仕事においても家庭においても、人材育成や子育てにも大いに役立つ内容で、読むと心が整います。もっとアドラーの心理学を読んでみたいですね。『嫌われる勇気』あたりどうでしょうね。

 

なにはともあれこちらの本はかなり読みやすく、読んだ甲斐があります。お勧めです。

 

表紙のデザインがドギツイので、ちょっと持ち歩くと恥ずかしいからカバーしちゃいましたけどね。

 

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