『幸福優位7つの法則』を読んでみた!

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『幸福優位7つの法則』を読んでみた!

 

 「成功した人が幸せになれる」ではなくて

「幸せな人が成功する」

 ということですね。

 

 そもそもこの考え方が「どう違うの?」「逆だと思った」(←私もそうでした。)という方は、この本を読んだ方がいいです。

 「何をいまさら」と思う方は「杉山はやっと分かったのか」と笑ってください。

頑張って頑張って必死に頑張って…成功したら幸せになれる、じゃなくて幸せだから頑張れるし成功する。この概念を書き留めて、たびたび確認しながら読み進めたくらい、私の中では考えが逆だったのです。

 

  

 人間の脳は普通の気分の時でもネガティブな時でもなく、ポジティブな時に一番よく働くように出来ていると脳科学的な根拠とともに書かれています。そして神経の可塑性といって「脳には適応能力があり生涯を通じて変わることができる」とされています。つまり、20歳でも70歳でもその気になれば脳は変われる!ということです。自己啓発にもなりましたし、職柄まわりの環境にも波及させたいと思いました。

 

 

幸せとはどういうことなのか、人生や仕事の充実と幸福との関係、その充実をどのように手に入れていくのかが理解できます。この本に書かれている7つの法則を理解し実行していけば、結果につながると言われています。7つの法則を簡単に説明します。

 

1.ハピネス・アドバンテージ -幸福感は人間の脳と組織に競争優位をもたらす

 

   瞑想すると左前頭葉前部皮質が発達し、幸福感・ストレス軽減・免疫機能の改善につながる。また気持ちが晴れない時は将来の何かを楽しみにすることでエンドルフィンがアップして脳の快楽中枢を活性化させる。他に意識して人に親切にしたり、運動すること、人のためにお金を使う事、得意分野のスキルを使う事を勧めています。

 

2.心のレバレッジ化 -マインドセットを変えて仕事の成果を上げる

 

   何でも力任せに頑張る必要は無い。「てこ」を長くすれば何でももちあげられるように、考えの支点(マインドセット)を変える。またプラセボ効果のように何かを信じることが努力や働きの具体的な結果を変えることがある。日々の行動も自分がいかにとらえているかがその行動自体よりも現実を決定する。「どうせやるなら良い点を思い込んでやるとより良い結果につながる」ってことですかね。

「可能性のてこ」に関してはその人の能力をのものを変える力をもっており、職場のリーダーであれば部下の能力を最大限に引き上げるためにもぜひ詳細を学んだ方がいいです。

 

3.テトリス効果 -可能性を最大化するために脳を鍛える

 

   テトリスをずっとやってると、その辺のブロック塀やら家の形やらみんなテトリスに見えてくる、というところからこのように命名。人のあら捜しや悲観的に欠点ばかり見ていると、そればかりが目に付いてしまいせっかく良いことが起きても気づかなくなってしまう。自分自身がストレスを抱え抑うつとなってしまう。

逆に前向きなテトリス効果を見つけましょう。トレーニング方法は簡単で、1日の中で起きた良いことを3つリストアップする。これを毎日続ければ良いこと探しが習慣化されます。自分だけでなく子供たちにも小さいうちから身に付けさせたいですね。

 

4.再起力 -下降への勢いを利用して上昇に転じる

 

   成功とは「失敗しないこと」ではない。

状況や起きたことをポジティブに再解釈し、楽観性を失わず現状を受け入れ、問題から目をそらさず真正面から見つめる。また失敗はできるだけ早く、たびたびする方がいい。失敗に対処する方法は、実際に失敗を経験し、それを切り抜けることによってしか学べない。

 

5.ゾロ・サークル -小さなゴールに的を絞って少しずつ達成範囲を広げる

 

   オール・オア・ナッシングのマインドセットで物事に臨むとほぼ確実に失敗につながる。マスク・オブ・ゾロのアレハンドロがゾロに成長していく過程のように、小さな成功が積み重なると大きな成功へ繋がる。また、ひどく落ち込んだ時は、自分の気持ちを認識してそれを言葉に表現できる人が一番早く回復するそうです。

 

6.20秒ルール -変化へのバリアを最小化して悪い習慣を良い習慣に変える

 

   良い習慣を取り入れたいと思ったら、ほんのわずかな手間(たった20秒でも)だとしても取り除く。でないとそのひと手間に突っかかって長続きしないことになる。なぜなら意志の力にだけ頼って何かを続けようとしても、意志というものには限りがあるため途中で使い切ってしまうから。意志の力にだけ頼らないためには、抵抗の少ない道(=習慣)を作ればよい、ということです。

 

7.ソーシャルへの投資 -周囲からの支えを唯一最高の資産とする

 

   良い人間関係を持っている人は挫折からも早く立ち直り、多くを成し遂げ人生の意義をより多く感じることができる。そして職場では人間関係に良い感情を持っていればいるほど人は能力を発揮する。とにかく人という資産の価値をよく理解したほうがいいです。成功への道は独りで歩むものではないのですね。

 

 

こういうポジティブ心理学の本を読むと、心が洗われ希望が満ちてくるような感覚になります。せっかくの学びは知っているだけではだめ、行動が伴わないと意味がないです。

ということで今日から自分はこれをします。

 

1.夕飯の時、子供たちと「今日のいい事3つ」出し合います。

 

2.とにかく周囲の人を大切にします。職場でも同様、人間関係を大事にします。

 

3.日々の行動や起きた出来事をポジティブにとらえます。

 

読み応えのある一冊でした。読んでよかった~と思える一冊です。

ショーン・エイカー著『幸福優位7つの法則』おすすめです!

 

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