『10年後の仕事図鑑』を読んでみた!

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パラパラと内容を見たときに、具体的に10年後に無くなる仕事、減る仕事、生まれる仕事、伸びる仕事がそれぞれ図解付きで書かれており、分かりやすそうで興味深い内容だったので読んでみました。

 

10年後、AIがどこまで私たちの仕事や生活に浸透し、社会はどうなっていくのか?という点に着目して読み進めました。

 

まず、10年後と言っていますが実際の所10年か20年か、はたまたあっという間にやってくるかもしれません、そこは断定できないという点と、

そもそも著者である堀江貴文さんと落合陽一さんにしてみたら、この本の中でどんな仕事がどうなるかなんてどうでも良さそうだという点が分かりました。

 

「未来の事なんて、分からないし、それより〝今″が大切」と言い切っています。

 

で、タイトルともなっている10年後の仕事がどうというより「歯を食いしばって今の会社にしがみつくのはやめて、自分で楽しいことを極めて仕事にした方がいいよ!」というのが趣旨のようでした。

 

これから独立を考えている人は、背中を押してくれる一冊となると思います。

 

この本では、本質的に重要なのは「価値ある仕事に就く」ではなくて「価値ある仕事を創出する」事だと言っていますが、今現在の仕事で価値を見出している人はたくさんいるので、その辺は断言するのは難しいかな、と感じました。

 

とはいえ共感する内容が多々ありましたので羅列します。

 

・価値の運用をワンショットで終わらせない。

 

・自分の肌感覚を更新し続けるために学び続け、自分の価値を維持する。そこに直接利益を求めなくても他の所で回収できる。

 

・苦労することは悪くないが、苦労したことに価値を感じてはいけない。価値は苦労したことではない、客が決めるもの。

 

・これからの時代は管理しかできない経営者や管理職に給料を支払う必要は無い。

 

・能力差=経験差。「何を経験したか」で差分が生まれる。すなわち「何をやりたいか」のモチベーションが人間の価値を左右する。

 

 

 

それにしても堀江貴文さんと落合陽一さんの性格の違いがまた文章に分かりやすく出ていて、それはそれで面白いです。途中二人の内容に矛盾を感じる部分がありましたが、恐らくそれは私の解釈が至らないせいでしょう。

 

『10年後の仕事図鑑』、とても参考になりました!

 

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『介護殺人』-追い詰められた家族の告白 を読んでみた。

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先週のこと。よくショートステイをご利用くださるお客様のご家族からの連絡ノートの内容がたった一行だったので、ギクッとしました。お嫁さんがいつも特記欄いっぱいに認知症を患うお義父さんの様子を書いてくれるのですが、今回たった一行だったのです。

 

「ストレスが溜まりすぎているのかも…SOSかもしれない」と感じ、送迎の際いつも以上にお嫁さんの表情や服装、話し方を観察しました。結局お嫁さんのご様子はいつもと変わらなかったので、今回は忙しくて書けなかったのかな、という結論に至りました。

 

これが正論かどうかわかりませんが、私が仕事の際気にするのは「利用者の健康と生活」だけでなく「利用者家族の心身の状態」と「介護スタッフの心身の状態」です。利用者家族に関しては本来ケアマネージャーの範ちゅうかもしれませんが、月一回の訪問でそれを読み取り切れないこともあると思うので、関係事業所がみんなで気にかけるべきだと思っています。ちょっとしたSOSを汲み取ることができれば、それで救われる方はたくさんいるはずです。ちなみにスタッフが明るく健全でないと、ケアされるお客さんに元気を与えることはできないので、スタッフの心身の状況も気にします。

 

本題ですが『介護殺人』は2015年12月~2016年6月まで毎日新聞(大阪本社発行版)でシリーズ展開された「家族介護」を加筆・修正し書きおろしを含めて収録したものです。

内容は、介護に追い詰められて実際に家族を殺めてしまった加害者に、その時の話を聞く、というもの。いくつもの事例が取り上げられていますが、この業界の人だったら似たような事例が浮かぶほど、物凄く生々しいです。

なお、この本では裁判記録や取材記録をもとに、介護疲れが背景に認められる事例であること前提に収録されています。つまり金銭のトラブルやネグレクト(介護放棄)のような加害者に過失がある事例は取り上げていません。

 

大切な家族を殺めてしまった背景にある「介護疲れ」は本当に恐ろしいもので、介護に慣れれば免れるものでもありません。ある日悪魔がやってきて、殺人とは無縁だった穏やかな生活に終止符が打たれてしまうのです。

 

老老介護の夫婦、未婚の子と二人暮らしや夫婦と子の3人暮らし、先天性の障害をおった子が成長し年老いた親が介護を続ける老障介護…加害者は当時精神的に問題を抱えていることが殆どですが、相談する相手さえいれば違う結末があったのでは?という単純な問題ではないことがわかりました。

相談しても制度が整っていないから行政もどうすることも出来ない。介護の制度が難しくて理解しがい。ケアマネや現場の業務量過多で対応しきれない。金銭的にどうすることもできない、施設が足りない…現実の問題点は想像よりずっと多くて複雑であることがわかります。

 

 

昨日4月20日の静岡新聞朝刊一面に〝高齢世帯30%超が独居“と書かれていました。

2040年の高齢者数はピークという3900万人超が予測されています。総世帯数は全国的に減る一方(5333万世帯→5076世帯)、そのうちの2242万世帯が高齢者世帯となるそうです。約半数!で、その高齢者世帯のうち30%以上が独居になるよ、というわけです。

世帯を家族構成で見ると、「夫婦と子」「夫婦」が一番多く、私自身仕事をしていてよく見かける家族構成でもあります。未婚が増えているのも理由の一つですね。

 

 

こういった実際に起きた事件とこれから来る時代予測から、今からどうやって環境を整えておくべきか早急に考えなければいけません。国が在宅復帰や自宅での見取りを推奨している以上、在宅介護は必須となり家族の負担は大きくなります。最近は入院してもどんどん退院させられますよね。この時代の流れの中、自分は地域社会のために何ができるだろうか?

 

『介護殺人』を読んで気付いたこと。

 

1. 1人の介護に4人の助けが必要。それを誰にも頼らず自分で背負い込むと、やりきれなくなる。やりきれないから自分の何かをそぎ落としてでもやろうとする。睡眠、貯蓄、社会交流、自由な時間…いままで当たり前に持っていたものが少しずつ減っていく。限界まで来た時介護者は自分の命までそぎ落とすことになってしまう。
 

2. 介護が長期に渡ると、介護者も慣れてくるのではないかと思うのは間違い。介護者も年を取るし、被介護者も症状が進行していく。少しずつ疲弊していくと介護者本人がそれに気づかない可能性があり、そこが恐ろしい。
 

3.「遠慮しないでなんでも相談してね」「大丈夫?」と声をかけても介護者の性格で人に迷惑はかけたくない、とか人にこんな姿見せたくない、とプライドがあってSOSを出せない介護者がたくさんいる。どうやってその苦悩を汲み取るか。

 

 

家族の介護は一生懸命になりすぎないほうがいいのですが、なかなかそんな失礼なことは言えません。せめて介護者の心の支えになりたいし、身の回りにそういう人が増えていけばいいなと思います。

0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書』を読んでみた!

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この本は1章から3章で成り立っていて、タイトルの通り「学ぶ人=子供たち」「育てる人=親(自分)」のどちらのためにも生かせます。

 

1章は現在の学校教育のやり方やその時代背景、変わりゆく今後の社会で求められる能力について触れています。子供を育てる人は読んだ方がいいです。

 

2章では著者落合陽一さんの幼少時代を振り返っています。あの時こうだった、父からこの様な教育を受けた、だから今の自分がこうなった、と。親として見習うべきところがたくさんあります。

 

3章ではこれからの教育で必要とされる「STEAM教育」について取り上げ、とかく学校教育で抜けがちな”4つの要素“をどのように家庭で身に付けていくか具体的な実践例を挙げて解説されています。

 

人生100年時代が来ると、いままでの人生80年時代からその人生計画を根本的に見直す必要があります。人生計画が変わるということは、すなわち働き方も変わるし学び方も変わる、生き方そのものを見直す必要があります。

 

今まではマンパワーでなされていたことがAIにとって代わるようになる、そうしたら自分(わが子)は社会でどのポジションに立つのか?

これまでの教科書中心で”何を習熟させて知識をつけるか“を重視した教育から、どうやって”どう学ぶか“の重要性を伝えていくか?

 

3章でこれらの疑問が解決に導かれます。

IT化が進む現代において理工系は”産業の接着剤“。「STEM」に「A」を加えた「STEAM教育」で日本の教育で不足している4つの要素を著書は次のように指摘します。

 

・言語

・物理(もののことわり、という意味で)

・数学(統計的分析やプログラミング)

・アート(審美眼)

 

これらをどうやって身に付けていくか一つ一つ取り上げます。

まず言語とは、自分の思考を論理的に説明できるか?ということです。今まで敬語などの教育や重要性は伝えられてきましたが、論理的な言語について日本人はあまり訓練されていません。日々の会話の中で「なぜそう思うのか」を言語化する習慣を持ちトレーニングが必要です。具体的な方法が本に書かれています。

 

それから物理。物事の現象を物理的に捉える、というと小難しいですが、あらゆる現象を五感で感じて「なぜ?」と考える習慣をもつこと、それを子供と一緒に考えたりすることが大事です。まずは何でも観察して問い続けることから始めていきます。なぜ物は下に落ちるのか?なぜ空は青いのか?なぜ夕焼けは赤いのか?なぜ虹は7色なのか?太陽光の屈曲やプリズムといったキーワードは何となく覚えていますが、実際説明できないのは学校教育が学んだことを実生活と結びつける教育ではなかったためです。そういう今までの学校教育の背景を知ると、これからはどうすべきかが少し見えてきます。

 

数学。今の教育では数学は受験のツールとなってしまっています。解析的な考え方と、統計的な考え方の二つの思考を繰り返すことが大切です。これは私自身苦手だと思いましたが、よくよく説明を読んでいると、不思議なことに「もしかして自分も普段からやっていることかもしれない」と思えました。というのも、この本では、理系と文系を分けて考えることをせず、理系的な中に文系的な要素があり、必ずしも自分は数学が苦手なわけではないのでは、と思わせてくれるのです。

 

最後にアート。日本では鑑賞教育が圧倒的に不足しているといいます。描いたり作らせたり歌わせるような技能教育ばかりで、“鑑賞し、それを言葉にする”面が不足している、ということです。アートから物事の複雑性を理解できます。システム化される日常やビジネスの中からイノベーションを起こすには、観察力を養い今あるシステムを疑い、そしてそれを超えるための自分なりの深い思考が必要になる、その深い思考はアートの要素だということです。

STEMが論理的思考にあたり、A(art)が感覚・直観的思考にあたります。

呑み込みの悪い私は、ここまで読んでようやくSTEMにAが加わるとバランスが良くなる根拠に納得がいきました。

 

この本から得た気付きを3つ。

 

1. 新しい時代は多様性の時代。多様性を支えるためには人は学び続けなければならない。
2. 誰かが言った正しいことを信じるより、今この時代に何が正しいのか考える人に価値がある。
3. 落合陽一さんはものすごくポジティブ!ハードワークも楽しんでこなすタイプ。ここが肝心。
 

そしてこの本を読んでこれから私はこうしたい。

 

1. 危険や人に迷惑をかけない限り、こどもたちにはなるべく自由に遊ばせそこから一緒に学びを得よう。
 

2. アート鑑賞の作法を身に付け、美術に触れる機会を増やそう。
 

 

3. 当たり前を疑い「なぜ」と常に問いかけよう。
 

最後に、落合陽一さんの”ワーク・アズ・ライフ“という言葉、とても好きです。

「自然体でいられる行動を、仕事にする。そして呼吸をするように働く。」

以前はそんな夢のような仕事は無いと思っていましたが、自分も多少は成長してきたのか、叶えられるんじゃないかな、と前向きに思えてきました。

 

『ゼロヒャク教科書』お勧めです。何歳の方が読んでもいいです。

 

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『幸福優位7つの法則』を読んでみた!

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『幸福優位7つの法則』を読んでみた!

 

 「成功した人が幸せになれる」ではなくて

「幸せな人が成功する」

 ということですね。

 

 そもそもこの考え方が「どう違うの?」「逆だと思った」(←私もそうでした。)という方は、この本を読んだ方がいいです。

 「何をいまさら」と思う方は「杉山はやっと分かったのか」と笑ってください。

頑張って頑張って必死に頑張って…成功したら幸せになれる、じゃなくて幸せだから頑張れるし成功する。この概念を書き留めて、たびたび確認しながら読み進めたくらい、私の中では考えが逆だったのです。

 

  

 人間の脳は普通の気分の時でもネガティブな時でもなく、ポジティブな時に一番よく働くように出来ていると脳科学的な根拠とともに書かれています。そして神経の可塑性といって「脳には適応能力があり生涯を通じて変わることができる」とされています。つまり、20歳でも70歳でもその気になれば脳は変われる!ということです。自己啓発にもなりましたし、職柄まわりの環境にも波及させたいと思いました。

 

 

幸せとはどういうことなのか、人生や仕事の充実と幸福との関係、その充実をどのように手に入れていくのかが理解できます。この本に書かれている7つの法則を理解し実行していけば、結果につながると言われています。7つの法則を簡単に説明します。

 

1.ハピネス・アドバンテージ -幸福感は人間の脳と組織に競争優位をもたらす

 

   瞑想すると左前頭葉前部皮質が発達し、幸福感・ストレス軽減・免疫機能の改善につながる。また気持ちが晴れない時は将来の何かを楽しみにすることでエンドルフィンがアップして脳の快楽中枢を活性化させる。他に意識して人に親切にしたり、運動すること、人のためにお金を使う事、得意分野のスキルを使う事を勧めています。

 

2.心のレバレッジ化 -マインドセットを変えて仕事の成果を上げる

 

   何でも力任せに頑張る必要は無い。「てこ」を長くすれば何でももちあげられるように、考えの支点(マインドセット)を変える。またプラセボ効果のように何かを信じることが努力や働きの具体的な結果を変えることがある。日々の行動も自分がいかにとらえているかがその行動自体よりも現実を決定する。「どうせやるなら良い点を思い込んでやるとより良い結果につながる」ってことですかね。

「可能性のてこ」に関してはその人の能力をのものを変える力をもっており、職場のリーダーであれば部下の能力を最大限に引き上げるためにもぜひ詳細を学んだ方がいいです。

 

3.テトリス効果 -可能性を最大化するために脳を鍛える

 

   テトリスをずっとやってると、その辺のブロック塀やら家の形やらみんなテトリスに見えてくる、というところからこのように命名。人のあら捜しや悲観的に欠点ばかり見ていると、そればかりが目に付いてしまいせっかく良いことが起きても気づかなくなってしまう。自分自身がストレスを抱え抑うつとなってしまう。

逆に前向きなテトリス効果を見つけましょう。トレーニング方法は簡単で、1日の中で起きた良いことを3つリストアップする。これを毎日続ければ良いこと探しが習慣化されます。自分だけでなく子供たちにも小さいうちから身に付けさせたいですね。

 

4.再起力 -下降への勢いを利用して上昇に転じる

 

   成功とは「失敗しないこと」ではない。

状況や起きたことをポジティブに再解釈し、楽観性を失わず現状を受け入れ、問題から目をそらさず真正面から見つめる。また失敗はできるだけ早く、たびたびする方がいい。失敗に対処する方法は、実際に失敗を経験し、それを切り抜けることによってしか学べない。

 

5.ゾロ・サークル -小さなゴールに的を絞って少しずつ達成範囲を広げる

 

   オール・オア・ナッシングのマインドセットで物事に臨むとほぼ確実に失敗につながる。マスク・オブ・ゾロのアレハンドロがゾロに成長していく過程のように、小さな成功が積み重なると大きな成功へ繋がる。また、ひどく落ち込んだ時は、自分の気持ちを認識してそれを言葉に表現できる人が一番早く回復するそうです。

 

6.20秒ルール -変化へのバリアを最小化して悪い習慣を良い習慣に変える

 

   良い習慣を取り入れたいと思ったら、ほんのわずかな手間(たった20秒でも)だとしても取り除く。でないとそのひと手間に突っかかって長続きしないことになる。なぜなら意志の力にだけ頼って何かを続けようとしても、意志というものには限りがあるため途中で使い切ってしまうから。意志の力にだけ頼らないためには、抵抗の少ない道(=習慣)を作ればよい、ということです。

 

7.ソーシャルへの投資 -周囲からの支えを唯一最高の資産とする

 

   良い人間関係を持っている人は挫折からも早く立ち直り、多くを成し遂げ人生の意義をより多く感じることができる。そして職場では人間関係に良い感情を持っていればいるほど人は能力を発揮する。とにかく人という資産の価値をよく理解したほうがいいです。成功への道は独りで歩むものではないのですね。

 

 

こういうポジティブ心理学の本を読むと、心が洗われ希望が満ちてくるような感覚になります。せっかくの学びは知っているだけではだめ、行動が伴わないと意味がないです。

ということで今日から自分はこれをします。

 

1.夕飯の時、子供たちと「今日のいい事3つ」出し合います。

 

2.とにかく周囲の人を大切にします。職場でも同様、人間関係を大事にします。

 

3.日々の行動や起きた出来事をポジティブにとらえます。

 

読み応えのある一冊でした。読んでよかった~と思える一冊です。

ショーン・エイカー著『幸福優位7つの法則』おすすめです!

 

#幸福優位 #ショーン・エイカー #ポジティブ心理学 #仕事を充実 #人生を充実

超一流の雑談力 超・実践編を読んでみた!

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超一流の雑談力 超・実践編

 

超一流の雑談力「超・実践編」を読んでみた!         2019年4月3日

 

この本は続編で、その前にフツーの『超一流の雑談力』という本が出されています。どちらかだけ読んでもよし、両方読んでもなおよし、とされています。個人的にはある程度日常の雑談に困っていなレベルであれば、こちらの超・実践編だけでも足りるかなと思います。50万部売れていますがシリーズ累計ですので、それぞれ何万部なんですかね。

 

 なぜこの本を手に取ったかと言うと、もっとお話が上手になりたかったから。ネタの引きだしをたくさん持っておきたかったから。

 

 本の内容は、会話をコントロールするための緻密な指南書のようになっています。どういうタイプの人にはどう接するか、など。まぁいわゆるトークがうまい人は無意識にそれをこなしてしまうのでしょう。私がこの安田正先生のような超一流の雑談力をお持ちの方と話したことが無いからでしょうか、いま一つ「超一流」がどれほどすごいのかイメージが湧いてきません。しかし、超一流に欠かせないのはとにかく「聞き方」、この本でも聞き方が本質だと言い切るほど重要視しています。

 

この本からの気付き。

 

1.「やっぱこの人のトークは違うなぁ!」と思える人と出会って話してみたい。もっと会話力を磨きたいと思った。たくさんの人と話して経験を積んでいかなければ身に付いていかないかな。

 

2.雑談のちょい盛りはスイカに塩を振るようなもの。素材本来の味を引き立てる調味料。盛り方には工夫が必要。

3.聞く事の方が話すことより3倍労力が要る。適切に聞ける力を養うと、雑談力は確実にレベルアップする。聞き方は雑談力の本質。

 

これからの自分への課題。

 

1.会話中、話している相手の好きなキーワードを予測するトレーニングをする。

 

2.日ごろから、全く違うものから共通点を探す練習をする。(会話を盛り上げるためのトレーニング) 

3.故事成語を学ぶ。故事成語を用いて客観的意見として穏やかに説得するトレーニング。 

 

4.地域ネタに対応できるようもっと知識を深める。

 

読みやすくてためになる本です。30代前半の方が読めばかなり読みごたえがあるんじゃないかな、と思いました。

 

#雑談力 #安田正 #読書感想 #超一流の雑談力 #超・実践編

神・時間術を読んでみた!

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神・時間術



『神・時間術』を読んでみた!  2019年3月27日

 

『神・時間術』は今月中に読んでおこうと決めた本です。見出しに”あなたの脳を科学的に2倍にする“と書いてあったので、単純にどういうことか知りたかったから。

 

読んでみて3つの気付きを書いてみます。

1.1日は24時間だが、その時間は均等に流れていない。

2.健康は大切なので、少なくても週1回は運動をする。やると決めて、やるしかない。

3.その日のストレスや疲れはその日のうちに解決させたい。また寝貯めは有効でない。

 

24時間が均等に流れていない、というのはいい表現だと思います。例えば脳が整理されている朝は夜の4倍の集中力があるといわれ、朝1時間頑張って勉強すれば単純計算で夜の4時間に匹敵するというもの。樺沢先生は早起きを推奨しているわけではないですが、とにかく午前中の時間を大切にせよ、と仰っているわけです。

 

運動は科学的根拠の下脳に良く、15分の運動で8時間寿命が延びる、と書かれています。とはいえ人間は不死身ではないので延びる寿命にも限度があるでしょうがとにかく運動は身体に良い。ちょっと頑張って運動する時間を確保することで、健康で長生きした方がこれまた長い目で見て自分の時間が増えたことになりますね。

 

宵越しのストレスはダメ、絶対。寝る前15分の脳のゴールデンタイムに嫌な事を思い出してしまうと、それが強烈な記憶となって残ってしまうそうです。逆にこの寝る前のリラックスタイムに弛緩した交流、例えば私でいうと子供たちとの穏やかな時間こそ真の癒しとなります。「愛し、愛されている」という感情がオキシトシンの分泌を促し細胞修復作用や免疫力の亢進につながります。それって子供たちの立場からも同じことが言えるので、ぜひ彼らの寝る前の時間を大切にしてあげたいものです。

 

樺沢紫苑先生のマインドは『アウトプット大全』以来いろいろと読み漁っているので、今回『神・時間術』の内容はどこかで聞いたような、またはそれの具体的な根拠や説明が書かれていたりと、自分的にかなり読みやすかったです。

 

これから自分はこうするぞ!の目標。

 

1.早朝学習の時間を続ける。通勤時は耳学。

2.集中仕事と非集中仕事は、自分の脳の状態に合わせて取り組む。

3.週に最低一回は運動する時間を確保する。今後増やしていく姿勢でいること。

4.寝る前の弛緩した時間を持つ。自分だけでなく子供たちにもプレゼントする。

5.遊びのTODOリストを作成する。

 

 

なにはともあれ時は金なり。自分の時間だけでなく他人の時間も大切にしたいところです。

 

『神・時間術』樺沢紫苑著、出版社大和書房

#神・時間術 #時間術 #樺沢紫苑 #読書感想 #アウトプット #時間の使い方

『できる人は必ず持っている 一流の気くばり力』を読んでみた!

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『できる人は必ず持っている 一流の気くばり力』安田正著、三笠書房

 

正直自分は気が利くほうだと思っているのですが(恥)、この本を読めば自分も知らなかった気配りのテクニックを身に付けられるかもしれないと、手に取ってみました。

 

気付き1 人生がうまくいく秘訣は、人と人との間の見えない空気を良いものにすること。そのために気配りは日常においても仕事においても圧倒的なメリットがある。

 

気付き2 全く気配りがゼロ、という人はいない。ただ気配りのアンテナの種類を5つに分けたとすると、その中でどのアンテナは感度が良くてどのアンテナがそうでないかによって、その人の気配りの見え方が違うのだ。

 

気付き3 この本を読んで「さて自分はどの分野に長けているか?」がわかる。同時に身近にいる職場の仲間達がどのタイプなのかも読みながら浮かんでくる。自分のタイプが分かったところで逆に苦手な所もわかるので、再度読み返して今後自分は何を心掛けて気配りすればいいのか考える。

 

私の場合、サービス精神のアンテナは問題なし。論理のアンテナと尊重のアンテナが弱かったので、これからはその部分を伸ばしていきたいです。

 

具体的には、他人に否定的な事を言われても、思い込みが激しい事を言われても冷静に対応すること。人の意見は意見として受け止める。他人に流されずフェアである姿勢。これらを心掛けて論理のアンテナを磨きます。

 

また一切の反論を封印して、相手の指摘を一旦引き取る。そこでよく検討してやっぱり・・・と伝えなおすだけの根拠を用意してから提案する。要するに常に相手の意見を尊重する姿勢を身に付けて尊重のアンテナを磨きます。

 

ちなみにアンテナはそれぞれ

 

俯瞰のアンテナ

共感のアンテナ

論理のアンテナ

サービス精神のアンテナ

尊重のアンテナ

 

この5種類。

 

あともう一つ大きな気づき・・・なにせ冒頭で申し上げた通り自分は気が利くほうだと思っていたので、読んでいて「この気遣い分かる分かる~」と頷くのですが、知っているだけで実際に自分ができているわけではないという・・・残念な事実に気づきました。

この気づき大切だと思いました。

教えていただき、ありがとうございます。

 

『一流の気くばり力』読んで損は無いと思います♪

 #一流の気くばり力 #安田 #安田正 #気くばり #読書感想